好哉の会社ホリカワでは、勤務を15日で絞める。
そして、当月の25日に給料が振り込まれる。
だから、入社したての最初の1ヶ月は、金銭的に結構厳しい。
最初の40日間は、給料が無い状態で社会人生活を送らなければならないのだ。
これは、結構キツイものがあった。
配属先に合わせて、こまごました事務用品などを購入したり、昼食代も必要だ。
会社の新入社員歓迎会、
同期との飲み会(この当時は社会的にもゆるかった)、
高校の同級生と遊びに出かけるなどなど
新入社員の歓迎会などは参加料が無料であるが、
当然1次会では終わらない、2次会も先輩がおごってくれた。
ただ、3次会ぐらいになると、同期だけになり割り勘になる。
帰りのタクシー代も地味に財布に響く。
給料からの基本的な生活費を確保できていない状態で、この40日を乗り越えなければいけないのだ。
これは、新卒社会人にとって地味にキツイ。
大体は、親に出してもらう、または親に借りる、自分の貯金(お年玉やバイト代のプール)を切り崩す。
当然、最初の給料を貰うまでは、実家に入れるお金がないので、それは不要だが、車のローン・保険代など、その他の費用は自分で払わなければならない。
つまり、就職した時点で、10万円程度の生活する上での費用を持っていなければならない。(お年玉やバイトのプール金)
または、親に出してもらう必要があるのです。
これは、高卒で地方都市の実家に住み車を必要としている好哉のパターンだ。
この30万人程度の地方都市では、車が必須なのだ。
車のローンや保険代は、若い好哉にとって、かなりの負担になる。
しかも、社会人になりたての頃は、新しい知り合いが増えるので、交際費も必要となる。
そして、現実が待っている。後に貰う給料の額である。
地方都市の高卒の新社会人が最初に貰う給料の低さと、現実の生活に必要となるお金のギャップに苦労することになる。
それは、後に譲るとして、一人暮らしをする人はどうか?
一人暮らしをする人にとっては、もっともっと生活費が必要になるのです。
ここで、大卒で一人暮らしの場合を見てみましょう。
会社が、アパート代を大幅に出してくれたり、会社の寮に入れれば、生活は非常に楽になります。
これが、高卒の新社会人であれば、全ての項目の費用を抑える必要があります。
新社会人にとって、実家から通える環境というのは、非常に利点になるのです。
金銭的にも肉体的にも。
そう、肉体的にもキツイのだ。慣れない仕事に体が疲れている。
食べ盛りだ、外食もしたい。
金銭的余裕がなければ、外食は難しい。
実家暮らしなら、モリモリ食べれるが、一人暮らしは、夕食を作るのも面倒になってしまう。
結果、コンビニ弁当がふえてしまう。
実家のありがたさが、骨身に染みる。
自立とは大変は行動である。
そのための基礎的なお金は無くてはならないものだ。
ただ、そこには、金銭的なもの以外に、大切なことがあった。
先ずは、経済的な自立だ。自立と言っても、半自立。
親の世話になることもあるからだ。
そして、新しい環境での新しい友人や先輩。
今までの自分のことを知らない人たちばかりだ。
自分を自分だと思っているのは自分だけなのだ、
人生は、これからの方が長い。
勉強という密度は、今までの18年間の方が濃いかもしれない。
でも、自立した「自分が主人公」の人生というのは、ここからがスタートなのだ。
今までは、親の傘の下での主人公だったのだ。
これから雨風は、自分が防がなければならない。
良く、学生時代に、夏休み明けのデビューとか、高校デビューと言うのを聞いたことはありませんか。
思春期での変化を象徴した言葉です。
今まで、マジメだった人が、
夏休み明けに髪の色が茶色くなってるだとが、
制服が改造されてるだとか、
眉毛が細くなり、しゃべり方まで変わっているなどなど、
様々な変化が見受けられます。
少しダサいような感じで使われている言葉ですが。
この時に変化できた人はサイコーです。
自分を変えたいと思ったときに、自分を変えることができるということは、
自分を変えて行ける力があるということです
(変える必要がなければ、変えないのも正しいことです)
もし、自分に変化が必要だと思ったとき、
それが、何かしらの節目のときこそ、自分の人生の方向を変え安いのです。
大きなチャンスなのです。
自分を自分だと思っているのは自分だけなのですから。
仕事のやりがいについては、まだ良く分からない。
言われたことをやっているだけだ。
それが何のためになるのかは、ほんとうの意味はまだ分からない。
それは、ず~っと後のことになるのだろう。
次は
新入社員が感じるのジェネレーションギャップ
