日本では大小さまざまな競技大会が行われています。
競技大会ですので、そこには競技ルール等が存在します。
そのルールを取り決めているのが、NSA(日本サーフィン連盟)という組織です。
そのルールは世界最高峰のリーグであるWSL(ワールドサーフィンリーグ)のルールに準じています。
日本で行われる大会は、NSAによる主催とNSAの公認を受けた団体が実施する大会があります。
競技大会では、選手の演技をジャッジ基準に従って採点し、得点の高低によって勝敗を決めています。
採点競技ですから、高得点を得るためには、いかにジャッジ基準にあった演技をするかということになります。
ただ横に長く走ったから高得点を得るということではないのです。
その基準がサーフィンの全てではありませんが、上達する一つの方向性を見出すことができます。
世界最高峰のサーファー達がその基準で試合しているのですから。
そのジャッジ基準を知りながら練習することで上達が早まります。
ジャッジクライテリア
ジャッジ基準 ショートボード(ボディボードも以下に準ずる)
サーファーが高得点を獲得するためには“ WSL Judging Key Elements ”に従った演技をしなくてはいけません。
ジャッジは次にあげる主要な要素を考慮して採点しています。
a)積極性及び難易度の高さ
b)マニューバーの革新性と進歩性
c)メジャーマニューバーの結合性
d)マニューバーの種類の豊かさ
e)スピード、パワーそして流れ
a)積極性及び難易度の高さ
マニューバーの難易度は評価の重要な要素になっています。
クリティカルセクション(*)へアプローチする難易度の高いハイリスクなマニューバーは、高いスコアが与えられます。
(*)今まさに崩れそうな波で、波のパワーが最もある場所
b)マニューバーの革新性と進歩性
革新的で斬新なマニューバーは評価の対象になります。
c)メジャーマニューバーの結合性
メジャーマニューバーのコンビネーションは評価が高く、それらが積極的で難易度が高くコントロールされているライディングならば、ジャッジ基準の中で最も高い得点を得ることができます。
d)マニューバーの種類の豊かさ
1本のライディングの中で、よりバラエティに富んだマニューバーを組み合わせたライディングは高い評価を得ます。
e)スピード、パワーそして流れ
クリティカルセクションで行うマニューバーは、他のセクションでのマニューバーと比べ、スピード、パワーがよりはっきりと見えます。
スピードがあり、スプレー量が多く、トラックが深く、フィンが波から抜けているなどが際立っていると、よりマニューバーの力強さがあるということで高得点を得ます。
また、サーフィンの流れも重要です。
止まらないサーフィンが波に対してどのような動きをしているか、波に合ったマニューバーを組み立てられているかなども評価のポイントになっています。
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