ポジショニングが重要
さて、沖にでたら最初にすることは、ポジショニングです。
海に入る前に波が割れるポイントを2~3ヶ所見つけているはずですね。
そこには定期的に波が入ってきます。
そのポイントのピークの半径5m以内に陣取ります。
サーフィンのテイクオフはインサイドピーク優先というルールがあります。
岸側という意味ではなく、波のピークに一番近い人にその波をライディングする権利があるということです。
これは世界共通のルールです。
地方などに行くとローカルルールというものが合ったりして、ローテーションやリズムを大事にしたりしますが、基本的にはインサイドピーク優先です。
なので、ロングボーダーが自分より沖のうねりの段階でテイクオフしたとしても、岸側にいる自分の方が波のピークの近くにいれば、自分にその波を乗る権利があるのです。
だから、大事なのはポジショニングなのです。
ピークを獲得するためのポジショニングが大切なのです。
ただし、場の雰囲気だとかリズムというものがありますので、いくら自分がインサイドピークにいたとしても、フリーサーフィンのときは、譲り合いを大切にしましょう。
スムーズにテイクオフするためのコツ
うねりに合わせに行く(ポジションの微調整)
海に入る前に見つけたピークの半径5mに陣取ったら、次は入ってきたうねりに合わせに行きます。
うねりが入ってきてどのようにピークになりどのように割れているのかチェック済みであるあなたはかなり有利なはずです。
どこにうねりが入れば、どこがピークになるか分かっているのだからです。
それが分かっているあなたは、入ってくるうねりがピークになる半径5mにいるということです。
だから、うねりが入ってきたら、ピークになる所が自分の半径5mなので、その範囲だけ移動すれば良いのです。
うねりが見えたら、ピークの場所の予測を立て、少しだけ移動します。
そして、移動しながら自分が予測した場所が本当に正しいか確認するかのように、うねりを見続けながら、テイクオフパドルを開始するまで見続けます。
ここまでのパドルは、100m走のようなダッシュのパドルではありません。
マラソンのようなパドルです。
ピークが分かっていて、近くに陣取っていたのですから、ダッシュのようなパドルは必要ないのです。
予測が外れているならパドルをやめる必要がある
もしここで100mダッシュのようなパドルをすることになるぐらいピークが離れているなら、それは自分の予測と予測に基づいた微調整(半径5mの移動)が良くなかったということです。
テイクオフをあきらめ、パドルをやめましょう。
一生懸命パドルすれば、乗れるかもしれませんが、その1本の影響で、それ以降のパドルやライディングが疲れた状態で行うことになってしまうのです。
ここで、インサイドで練習した成果が現れるはずです。
乗ろうと思った波(スープ)が見えたら、歩くことで合わせるポジションに移動します。
ここでは大まかに合わせるぐらいで大丈夫です。
その後、実際にサーフボードに乗るギリギリまで、波をよく見て、自分のポジションを修正します。
ここでは微調整ということです。
この練習を繰り返すことによって、波に合わせる感覚を習得できていきます。
また、波に対してどのようなポジションを取るのか、どこに合わせたときに成功し、どんなときに失敗するのかが分かってきます。
テイクオフ!最初はインサイドのスープで練習
テイクオフの時にガムシャラなパドルは不要
テイクオフのときに、パドルしなくても波が押してくれるポイントというものがあります。
本当のスポットに入り込めば、パドルで漕がなくても、重心移動だけでテイクオフできるのです。
もちろん、移動のためや微調整のための軽いパドルは必要ですが、スポットに入ればテイクオフにパドルは必要なくなるのです。
一生懸命漕ぐようなパドルは尚更必要ないのです。
一生懸命漕ぐパドルを無くすために、波を観察してポジションを取っているのですから。
ポジションを取って、微調整でちょっと動くだけで良いのです。
予測と検証を繰り返し精度を上げる(上達効率が良くなる)
一生懸命パドルしなければならないようなら、それは、予測が間違っているのです。その波にアタックしてはいけません。
きちんと予測と検証を繰り返すことで、精度があがっていきます。
そうすると、いっぱい乗れるようになるので、上達のスピードが速まります。
また、一生懸命パドルすることがなくなるので、いつもより長い時間サーフィンできますし、終わったときにいつもより疲れていないことに驚くはずです。
その日の初めの1本と最後の1本にほとんど差がないくらいの疲れでテイクオフするからこそ、技の練習ができ、向上できるのです。
サーフィンとはライディングであり、技を掛けることなのです。
パドルで疲れることがサーフィンではないのです。
確かに疲れると、サーフィンした気分にはなりますが、疲れたままライディングや技の練習をしても効率が悪いのです。
疲れてから練習するするスポーツもあります。
短距離走や長距離走をしてから、その競技の練習をしたりします。
それは、相手の体力を奪うことによって自分たちが有利にゲーム運びできるようになるからです。
同じ技術力なら、体力を消耗してからも技術力を落とさずにゲームできれば有利になるからです。
フリーサーフィンは人との競争ではありません。
先ずは、体力を温存しつつ基礎を身に着ける練習をしなければならないのです。
疲れた状態で練習しても、基礎が身につかないのです。
いかに疲れないようにして、基礎練習をどれだけ繰り返せるかなのです。
そういう練習をしているうちに、相乗効果で体力も向上していきます。
疲れないように練習することで、
基礎練習を余裕を持って行え、
疲れていないから、
練習する回数が増え、
練習する回数が増えれば増えるほど、
長距離走のような体力も向上していくのです。
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