ミッドレングスのサーフボードでサーフィンが上達しない理由【経験談】

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サーフィン上手くなりたかったらミッドレングスのサーフボードに乗るべきって言われたんだけどどうなの?
みんなライン太くなるとか言ってるけど

こういった疑問を解決しましょう。

本記事の内容(^_-)-☆

  • 上手くなりたかったらミッドレングスのサーフボードに乗っちゃダメです
  • ショートボードの技(マニューバー)はショートボードで練習しないと上達しない
  • ミッドレングスのサーフボードで上達しない具体例
  • プロサーファーやプロショップの人がミッドレングスのサーフボードを進める理由
  • ショートボードの技(マニューバー)上手くなりたかったらショートボードに乗りましょう
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上手くなりたかったらミッドレングスのサーフボードに乗っちゃダメです

サーフィンが上手くなりたかったらミッドレングスのサーフボードに乗っちゃダメなんです。

ショートボードでのサーフィンが上手くなりたいのに、ミッドレングスのサーフボードに乗っていては「上手くなりません(上手くなる効率が悪い)」なぜでしょう。

【ショートボードの練習】ssLのおすすめの練習ボードはショートボートです

Unsplash:Ryan Loughlin

そのまんまですね(´▽`)

ショートボードの技(マニューバー)をやりたいなら、絶対ショートボードで練習するべきなんです。

最初は難しいけど、ショートボードで練習した方が上達効率が良いんですよ。

レベルや練習することに応じて、ショートボードといわれるカテゴリーの中で板を選択すべきです。

本当の初心者(最初の数回)の時は、少しだけミッドレングス系のサーフボードに乗っても大丈夫。(できれば、ちょっと大きめのショートの方が良いです。後からまた使えるので)
最初はパドルすらままならないぐらい難しいですからね。

なお、テイクオフまでを効率化するためのコーチング資料はこちらから。
1時間で12本以上ライディングできるようになった簡単マル秘テイクオフ方法

それから、ある一定のレベル超えてから、時々の練習で乗るならOKです。

なんでミッドレングスのサーフボードだとだめなの?

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ショートボードの技(マニューバー)はショートボードで練習しないと上達しない

なぜショートボードで練習しないと上達しないか説明していきましょうね。

Unsplash:Mohamed Nohassi

ショートボードの技(マニューバー)とは

ショートボードの技(マニューバー)とは下の画像のようなものですね。

ショートボードの技とは(日本サーフィン連盟での定義)

<技(マニューバー)>

マニューバーとは「波の上でボードの方向を変えること」とされています。

マニューバーには、目に見えて際立っていて、成功すれば高得点に反映されるメジャーマニューバーと、それには属さないが、スコアに影響するマイナーマニューバーの2つに大きく分けられます。

ジャッジが採点するのは、選手の体の動きではなく、ボードそのものの動きです。

例えば、一見波のトップアクションでは鋭く見えたリエントリーでも、その前のターンがどれだけボトムを使えていたかによって評価は大きく変わってきます。

波のボトムを使えていない中腹からのターンや波のトップでボードの返し角度の甘い(角度のついていない)ターンは高い評価につながりません。

<メジャーマニューバー>

1.ボトムターン
垂直方向へ勢いをつけるために波のボトムでドライブターンすること。
難易度は上昇角度と垂直方向へどれだけ勢いがついたかで決まります。

2.リエントリー(オフザリップ、オフザトップ、カービング、全てにあてはまる)
クリティカルセクションにおいて、レールを使ったターンをし、再び波のフェイスに戻るトップターンのこと。

3.カットバック
ボードを今まで乗ってきた方向とは逆に向けること。したがって、波が崩れてくる方に向くことになります。

4.フローター
クローズアウトセクションでのロール状で行うフローターは難易度が高く、高評価を与えるマニューバーとなります。

5.チューブライド
波がブレイクして出来た空間の中に消えていくこと。

6.エアリアル
マニューバーの中で最も難しく革新的なものがエアリアルです。これらには多様なエアリアルの種類があり、空中でのコントロールされた回転ときれいな着水は、最も高い難易度に位置します。
マニューバーが成功したとみなされるためには着水の成功および前進の勢いでライドアウトすることが必要となります。

<マイナーマニューバー>

1.チェックターン
角度のない方向転換で、つなぎのターン。

2.フォームフローター
スープの上で始まり、そして終わってしまうフローター。
トリミングなどと並んで、スープでのライディングに幅を持たせるものです。

3.フェードターン
テイクオフの後、ボトムターンをする前にボードをピークに向ける動作。
波のブレイクが遅い時などに使われます。

ミッドレングス系のサーフボードの乗り方

ミッドレングス系のサーフボードの乗り方って色々あるんですが、ひとつの乗り方として、下の映像のようなものがあります。

みんな大好きロブ・マチャドですね。

それぞれの乗り方を仮定してみると(あくまで仮に)

色々な考え方があるので、ひとつの例として捉えてください。

<ショートボード:波を攻める>
波の大小に関係なく、主に縦に当て込むことが基本。
緩急はあるが、基本、アグレッシブに縦に当て込むことを意識する。

日本サーフィン連盟の規定におけるショートボード競技での採点基準(ジャッジクライテリア)のひとつに下記があります。

a)積極性及び難易度の高さ
 マニューバーの難易度は評価の重要な要素です。
 クリティカルセクション(*)へアプローチする難易度の高いハイリスクなマニューバーは、高いスコアが与えられます。
  *今まさに崩れそうな波で、波のパワーが最もある場所

競技サーフィンでは上記が評価(高得点)をつける基準になるんですね。

つまり、モダン的なショートボードサーフィンとは上記に価値が与えられてるし求められてるんですね。

<ミッドレングス系のサーフボード:波を楽しむ>
リラックスしたライディングの中で、大きいマニューバーを描く。

乗り方が全然違うということです

ミッドレングス系のサーフボードに乗ると「レールワークの練習になる」とか、「ラインが大きくなる」と言われてますけど、「まだ上達中の人」がミッドレングスのサーフボードで恒常的に練習しちゃうと下記のような問題が解決しません。

  • レールが入りにくいので、あまりレールワークの練習にならない
  • ラインが大きくなるのではなく、小回り(アグレッシブな縦への動き)がしにくく、結果的に大回りになってるだけ(レールがあまり入ってない)
  • ショートボードとはボード上の足の位置が違う
  • ショートボードとは体重の掛け方が違う
  • そもそもターゲットとなる走行ラインが違うので、ショートボードのライディングが上達しにくい
  • そもそもスタイル(フォーム)が違うので、ショートボードのスタイルが身に付きにくい

ミッドレングス系のサーフボードはリラックスOKだし、リラックスして乗るのが基本です。
(だけど、リラックスして乗れるようになるのは、上達してからじゃないと無理なんです)

フォームで言えば、ミッドレングス系のサーフボードは手の位置(後ろ腕のヒジ)が下がっていてもOKです。
また、体が後傾してもOKなんです。(わざと後傾させることも多々あります)
ショートボードは体の軸をほとんど後傾させません。(レイバックの時以外)

ミッドレングスのサーフボードはポジションが悪くてもテイクオフできてしまう(これすごく重要です)

テイクオフポジションが良くないと、なかなかショートボードでのマニューバーが上達しません。

<ショートボードでピークから行った場合>
パワーゾーンを使ったライディングやクリティカルセクションにアプローチする練習ができますね。

<ミッドレングスのサーフボードでショルダーから行った場合>
走行ラインを大きくすればするほど、パワーゾーンから離れてしまいます。
(走行ラインを大きくするにはスピードが必要なので、パワーゾーンから離れます)
そして、走り過ぎてしまい、カットバックなど(技をかけるとスピードが落ちる)を、ショルダーが無い所で仕掛けて、波においていかれる。

ミッドレングスのサーフボードはピークじゃなくてもテイクオフできてしまいます。
そうすると、ショートの技(マニューバー)に必要なポジションを確保できていないのだから、技の練習ができないのは当然のことですね。

もちろん、上達してくるとショートボードでショルダーから行くこともできますが、ショルダーからはかなり行きにくいですね。
また、ショルダーから行くと上図の右側(ミッドレングス)の乗り方になっちゃうことが多いんですね。
相当意識してフェードターンを入れないと、技(マニューバー)の練習ができません。

ということで、ミッドレングスのサーフボードで練習するということは、よほど注意して練習しないとショートボードのライディングの練習にはならないということです。
練習しているようで、あまり効率的ではない練習をしているということなんですよね。(中級者にとって)

ミッドレングスのサーフボードで練習しちゃダメな理由がこの辺ですね。

そして、現実に目を向けると、実際に周りを見渡しても上手くなった人がほとんどいません。
(稀にいます、いわゆるスーパーアスリートで2%~5%ですね。そういう人はショートボードで練習してればもっと上手くなってたと思います・・・)

ちなみに、乗れるようになった人は、結構います。

ただし、この「乗れる」は狙って乗れているわけではありません。

これが勘違いの元になってます。

「乗れる」と「ショートボードの技(マニューバー)が上手くなる」ことは別です。

これを混同しちゃうし満足しちゃうんですよね。

「乗れるだけで満足」が悪いと言っているのではありませんよ。
「乗れる」で良いなら、それはそれで良いことです。
満足や答えは1つではないし、考えが変わることだってありますからね。

でも、「ショートボードの技(マニューバー)が上手くなりたい」ならショートボードで練習しないといけません。
だって、ショートボードが上手くなれば100倍楽しいし、ショートボードの技(マニューバー)が上手くなれば、ミッドレングス系のサーフボードは少しの練習でもっと楽しくなりますからね。

サーフボードの特徴比較

ここでちょっとサーフボードのカテゴリー別の比較をしてみましょう。

ショートミッドロング
大きさ(重さ・長さ)
海以外での取り扱い簡単まあまあ簡単大変
パドル難しいまあまあ簡単簡単
ドルフィン簡単まあまあ簡単ほぼ不可
テイクオフ難しいまあまあ簡単簡単
走るだけ難しいまあまあ簡単簡単
アップスダウン難しいまあまあ簡単簡単
簡易マニューバー難しいまあまあ簡単難しい
ハイパフォーマンス
マニューバー
難しい難しい難しい

ちなみに、ハイパフォーマンスフィッシュは、ミッドレングス系ではなく、ほぼショートボードです。

テイクオフ・走るだけ・アップスダウンの項目を見ると、ボードが大きくなればなるほど簡単になるのが分かりますね。

そうなんです。だから気をつけないとロングボードを選びがちになっちゃうんですよね。

ビギナーにとっては、簡単に乗れちゃいますからね。

簡単に乗れると楽しいですよね。

そこから、次のレベルに行くと、難しいのはどのカテゴリーも難しいんですよね。
で、それぞれのカテゴリーが上手くなれば、他のカテゴリーのボードに乗っても多少できます。

多少です。ビギナーより少し増しな感じです。

ただ、バランスポイントが変わりますので、体と意識の切り替えが得意じゃない場合、ビギナーより乗れない場合がありますよ。

ちなみに、上記をサーフィンの上達の図解に当てはめてみましょう

こうやって比較すると、やはり初期の上達スピードはミッドレングス系のサーフボードの方が有利なんですよね。
少しだけショートボードより簡単なんですよね。

特に、ショートボードの始めたてってめっちゃ大変。

全然パドル安定しないし、テイクオフなんて、夢のまた夢の様な気がするし、そこからの技(マニューバーなんて)遥か彼方先にある感じがする。

だから、パドルがそこそこ安定し、ピークが読めてなくても、ショートよりはテイクオフしやすいミッドレングス系のサーフボードに乗っちゃうんですよね。

ロングボードより普段の取り扱いが楽で(金額的にもロングより購入しやすい)、マニューバーもすこしだけやりやすいミッドレングス系のサーフボードを選んじゃうんですよね。

お店の人も進めるし(^_^;)
(テイクオフ範囲が広がるので、テイクオフが上手になったと誤解してるだけだけだし、実はショートよりテイクオフできなくなったりするんだけど)

上図の時間軸の後半を見ると分かるように、ショートボードの技(マニューバー)の上達として見た場合は、ショートボードに乗ってないと上達しにくいんですよね。

で、途中からショートボードに切り替えた場合は、結構手前まで戻っちゃうんですよね。

バランスの位置や乗り方が違うので、やり直しになります。

なお、時間やお金に余裕がある人、上達が早い人は、全部やるのも楽しいですよ。
ひとつのカテゴリーが上達してから、その他のカテゴリーのボードに乗ると相乗効果があったりします。

ただし、気をつけないとロングボードオンリーになるから気をつけましょう。
(ある程度上達すると、ハードコンディションやハイパフォーマンスなこと以外なら、ほぼ全てにおいて簡単になるので)

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ミッドレングスのサーフボードで上達しない具体例

ミッドレングスのサーフボードで上達しない具体例①車で例えてみると

サーフボードはその特性上から車などと類似しています。

ここでは車を例にとって、ミッドレングス系のサーフボードに乗ってもショートボードの技(マニューバー)が上達しにくい理由を説明してみましょう。

<サーフボードを車に例えると>
ショートボード ≒ 乗用車
ミッドレングス ≒ ミニバン
ロングボード  ≒ バス

としてみましょう。
なんとなくイメージ湧くでしょうか。
で、コーナリングの難易度を比較してみましょう。

<コーナリングの難易度>

高速道路公道サーキット
乗用車
ミニバン××
バス××

上記の項目を波に置き換えてみましょう。

高速道路:メローウェーブ(ショルダーの張りがそれほどない。早くてもショルダーがないのでゆったり乗れる)
公道:アベレージウェーブ(ショルダーの張りがあったりなかったり丁度良かったり様々な波が混合している)
峠:グッドコンディション(肩の張りある程度ありパワーもスピードもある)
サーキット:スペシャルコンディション(大きくてかなりホレててパワーやスピードがかなりある)

クイックなコーナーのときほど、スピードを維持した場合、大きい車は外に膨らみますね。
これは、大きいターンを意識しているということではなく、クイックターンしたいとしても、慣性の法則外で外に膨らんでしまうということです。

クイックターンの練習がしたいのに、クイックターンが超難しく、メッチャ頑張っても外に膨らんでしまうミッドレングスのサーフボードに乗っても、クイックターンの練習は難しいんですよね。

クイックターンができるようになってから、更にその強度を上げるためのミッドレングスならいいんですけどね。(踏み込む強さの練習とか)

バスでドリフトするのって、初心者ドライバーなら難しいですよね。乗用車でも難しいのに。

ドリフトってこういう技です。
後輪のタイヤを滑らせながら、コーナーを高速で抜けていく技術ですね。

つまり、ミッドレングスやロングボードは、コーナリングのコントロールが難しいんですよね。(ショートとは違う難しさ)

違う難しさ(操作方法が違う)だから、ミッドレングスやロングボードで恒常的な練習しても、ショートボードの技(マニューバー)は上手くならないんですよね。

ミッドレングスのサーフボードで上達しない具体例②経験談

一応、ミッドレングスやロングボードの経験が多少あります。
ミッドレングスはハイパフォーマンスフィッシュの方が多いんですが。

まず、ミッドレングスのサーフボードに乗ってました。過去に。
その時は、そこそこ乗れてました。

テイクオフ可能なポジションが広がるので、簡単にテイクオフできるし。
立ち上がってスピードが無かったとしても、ボードの浮力を借りることができるので、走るのも楽です。
沈まないので、転ばなければロングライドできます。

ただ、技(マニューバー)は上手くなりませんでした。
ハイパフォーマンスフィッシュ乗ったときは、そこそこできるんですけど。

が、通常のミッドレングスのサーフボード(とかファンボード)では、まったくショートボードの技(マニューバー)が上手くなりませんでした。
(自分の能力不足もあるけど)
今、こうして振り返ってみると、確かに実力不足ですが、それでも上達した現在から振り返ると、ボードの選択をミスってたなと思います。

Photo by Brian Bondoc on Unsplash
Photo by Brian Bondoc on Unsplash

ロングボードも乗ってました。
ほんのちょっとだけど。

そして、最近、ロングボードうまくなりたいなと思って、現在進行形で練習しています。

あまりにもデカくて重くて、海に入る前の取り扱いから手こずりました・・・

海に入ってからは、パドルがかなり楽で、めっちゃ進むし、ショートボードの感覚で「どピーク」が読めるから、テイクオフも楽勝。
で、テイクオフ可能範囲がかなり広がるから、ショートボードで読み間違って、テイクオフできなかったような位置からでも楽勝でテイクオフできちゃう。

ただ、デカくて重いので、即座に反応しないといけないときは、小回りが効かなくて、乗り遅れるということが多少ありました。
これは、準備を早めるということで対応できます。


また、最初は体重を乗せる位置や、加重の仕方が掴みにくかったけど、まあ、1日ぐらいやれば感覚つかめます。
(ショートボードで上達したので、この感覚をつかむのは比較的容易)

ライディングも、ただ乗るだけならメッチャ楽だし楽しい。パワーゾーンを意識することなく勝ってに走ってくれますからね。
ショートボードでは乗り継げないような厚くなるセクションも簡単に乗り継いじゃう。

ただし、やはりマニューバーが問題ですね。

全然動かない。

スタンディングした位置で、そのまま体重移動すると、板が真っすぐ走って、自分だけ落ちちゃう。
足を前後させて体重移動しないと、そしてかなりの加重をしないと板が曲がってくれない。
もうショートボードとは全然加重の仕方が違うんですよね。

「波に乗る」「長く乗る」といことだけを考えると、ショートボードよりミッドレングス、ミッドレングスよりロングボードになるんだけど、
板がより大きくなるにつれて、加重の掛け方も変わるし、板を動かすというハードルは上がるんですよね。

Photo by Jeremy Bishop on Unsplash
Photo by Jeremy Bishop on Unsplash

ミッドレングス、ロングボード両方乗って思うことは、全てにおいて、ショートボードとのバランスが違うということ。

そしてなにより大変なのが、ミッドレングスやロングボードの重心を必死に覚えようとして、体がショートボードの感覚を忘れてしまうことです。(上書きしてしまう)

まあ、自分の実力不足ですが。
切り替えの下手さですが・・・

全て、上達してしまって、切り替えがスムーズにできるようになったら問題ないのですが、上達中は、どれかに偏ってしまいます。

結果、例えば、せっかくショートボードのバランスを覚えたのに、ミッドレングスでその感覚を上書きしてしまい、ショートボードに乗れなくなってします。

それが、経年したりして、パドルが弱くなってくると、更にショートボードが乗れなくなる。
ピークから乗るクセもついてないので、ショルダーから行くので更に乗れない。

で、結局、ミッドレングスに戻ってします。

まあ、楽だし、楽しいからね。

それで、満足できているならそれで全然良いですよ。

ここでの問題点は、「ショートボードの技(マニューバー)をやりたいのに!」ってところがキーなんです。

-WSL / DAMIEN POULLENOT
-WSL / DAMIEN POULLENOT

ショートボードで練習しなきゃ上手くなる効率がすごく悪いんです。

せっかくショートボードが上達しても、感覚の違うミッドレングスのサーフボードの感覚で上書きしちゃうからです。

パドルの重心点も変わるので、パドルすらおぼつかなくなるんですよ。

ちなみに、自分が上記のように(パドルすらおぼつかなく)なったときは、本当にビビりました。
ビギナーに戻ったのかと思いました。
感覚を取り戻すまでに、1日中サーフィンしてで、2日ぐらいかかりました。

ミッドレングスのサーフボードで上達しない具体例③周りの状況

Photo by Miguel A. Amutio on Unsplash
Photo by Miguel A. Amutio on Unsplash

ここは、かなり言い方に気をつけないと(言い過ぎると)、ディスリになっちゃうんですが、ミッドレングスのサーフボードに乗って練習してる人で、ショートボードの技(マニューバー)が上達してる人ってほとんどいないんですよね。

もうそれが答えですよね。

実際にいないんだから。

まあ、練習の仕方が良くない(分からない)ってのもあるけど。

相当気をつけて(集中して)練習したとしても、ショートボードの技(マニューバー)の上達には、なかなかつながらないんですよね。

ちなみに、ミッドレングスのサーフボードで練習してる人はテイクオフ回数は増えてる感じしますね。
テイクオフ可能範囲が広がるので。

でも、いい所から行けてない。

奥過ぎたりショルダーからだったりで、一番のパワーゾーンを使ったライディングになってない。

パワーゾーンじゃなくても走って行けちゃう。

結果、ショルダーでカットバック失敗してる人多数です・・・

そんなこと言ったって、プロサーファーやプロショップの人がミッドレングスのサーフボードを進めてるよ。

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プロサーファーやプロショップの人がミッドレングスのサーフボードを進める理由

そうなんですよね。
プロサーファーやプロショップの人って、結構ミッドレングスのサーフボードを進めるんですよね。

ミッドレングスのサーフボードを進める理由①ラインが太くなる

Unsplash:Jay Ruzesky

そうですね。確かにラインが太くなります。

中級者以上の人が意識して乗ればの話です。

しっかり乗れている前提で、テイクオフポジションが良く、走行ラインもパワーゾーンをキープできているんだけど、走行ラインが浅めの人などが、相当意識して練習すれば、ラインは太くなります。

「限界までボトムに向かって走ってみる」とかすれば。
「あ、ボトムってこんな深い所まで来れるんだ」って分ったりします。

ただし、毎回乗っちゃだめです。
毎回乗ると、集中が途切れ、ショートボードで走行するラインとは違うラインを走りがちになります。

ショートボードで踏ん張んなければいけないポジションを、踏ん張らなくても抜けれてしまいます。

結果、太いラインではなく、サーフィンが軽くなってしまいます。
大回りになっただけということになります。

相当意識を持って、集中を持続させた練習ができないなら、普段使いするべきではありません。

Unsplash:Jeremy Bishop

なんたって、乗るときの体の使い方が違いすぎますからね。
体重移動:大きくなりすぎる(体の軸を動かしてしまう:後傾軸にしたり、軸そのものが移動)
乗り方:下手になる(力みやすくなる)
加重方法:ロングボードは体の移動、ショートはその場で傾ける(股関節を入れる)

ショートボードである程度高いレベルのリエントリー(オフザリップやカットバック)ができていない人は、ミッドレングスのサーフボードに乗ることによって上達効率が悪くなるんですよ。

F1やWRCドライバーやそれを目指しているドライバーがコーナリングが上手くなるための練習で、アルファードに乗って練習してる人っていないですよね。
WSLに出てる選手、目指してる選手が、試合中や試合前の技(マニューバー)の練習で、「恒常的に」ミッドレングスのサーフボードを使ってる人っていないですよね。

サーフィンの上達過程において、ミッドレングスのサーフボードに乗るタイミングがすごく重要だということです。

ここの赤枠の所でミッドレングスのサーフボードに乗るのはNGということです。

ミッドレングスのサーフボードを進める理由②年齢による衰えでショートボードでのパドル(テイクオフ)がきつくなった

そうですよね。若い時ならガムシャラに何とかなった。(何とか立てる気がする)
けど、年を取るとパドル大変ですよね。

ましてや、テイクオフの時にパドル力(強さ・速さ)に頼っていると、当然、パドル力って経年のどこかのタイミングで落ちていきますからね。

それほどテイクオフできなかった人は、どんどんテイクオフの本数が減ってくる。
で、お店の人などに相談すると、定型文句のごとくミッドレングスのサーフボードを進められます。

乗り方のコツなどではなく、板そのものを変えましょうと。

当然ですね。商売ですから。買ってもらうに越したことはないですから。

それも、それを王道だと思ってますからね。
だって、本当に楽にテイクオフできるようになりますからね。

お店の人も、良かれと思って進めてますから。
両者にとってWinWinですからね。

さて、ここでいくつか問題が出てきます。

  • 購入してしばらくは調子良くテイクオフできるが、少し慣れてくるとまたテイクオフできなくなる
  • 経年して更にパドル力が落ちたら、またテイクオフできなくなる
  • 板が少しでも大きくなると、操作(体重移動や加重によるマニューバー)が難しくなるのに自分の体力落ちていくので更に操作が難しくなる

そう、上記のテイクオフを解決するために、年々板のボリュームが多きくなっていくんですよね。
板自体は大きくなると動かすのが難しくなるんですが、動かさなければ、大きい方が簡単ですし、ロングライドもしやすいですね。

いっぱい板を買ってくれるお客さんは、お店としてはありがたいですが・・・

ssLとしては、「乗れなくなったからボリュームを上げる」のではなく、「この板の乗り方は結構上達したから、違う板でも上達したい」って思って板を買い替えて欲しいんですよね。

今の板に悪い板なんてほとんどないですからね。
今の自分に合っているか?それだけなんですよね。

ただ、板ごとに特性があって、その特性を生かしたライディングができるかどうかだけなんです。

つまり、自分にその板を乗る技術力があるか?ということなんです。

公道を走る乗用車やスポーツカー。山道など走るWRCのような車。サーキットを走るF1カー。
全部良い車ですよね。
乗り方が違うだけです。
幅を広げるために色んな板にのるか?
深さを出すために色んな板にのるか?
そういう考え方を持って板を選択して欲しいですね。

ミッドレングスのサーフボードを進める理由③この板テイクオフ早いよ

Photo by Claudia Lorusso on Unsplash
Photo by Claudia Lorusso on Unsplash

上記②と同じような理由ですが、「この板テイクオフ早いよ」って常套句。

よく聞きませんか。

確かに早いと思います。
お店の人も、そう確信しておすすめしてくれてます。

テイクオフしないと始まんないですからね。

そして、こういった板は、テイクオフしてからも、板が走ってくれるので、非常に助かります。

これはこれで、ハッピーですね。
たくさん乗れるし、長く乗れる。
それで満足なら何も言うことありません。サイコーです。

ただ、ショートボードの様なアグレッシブな技(マニューバー)をしたい。そのための練習をしたいって思ってるなら、こういった板を選択してはいけないんですよね。

なぜって?

いつまでたっても、真のピークから行くクセがつかないから。

ピークが読めてピークから行けばパドル力は殆どいらないんですよね。

ピークを読む力をまずはつけること、そうすれば、経年(加齢)によるパドル力の減退があったとしても、波に乗れます。

体力が落ちるので、多少は乗れる本数が減ります。

でも、ピークを読む力は、経験値ですからね。
経験を積めば積むほど蓄積されていきます。

若い時に1時間15本乗ってたのが、10本になるかもしれません。

それでも、クオリティーの良い、ポテンシャルのある波に乗る本数は、変わらないか、増えることだってあるんですよ。

なので、なるべく早いうちにショートボードで上達することが、ショートボードに乗って上達することが大切なんですよ。

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ショートボードの技(マニューバー)が上手くなりたかったらショートに乗りましょう

ということで、ショートボードの技(マニューバー)をやりたいなら、絶対ショートボードで練習するべきなんです。

最初は難しいけど、ショートボードで練習した方が上達効率が良いんですよ。

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アグレッシブなショートボードの技(マニューバー)が上手になりたかったらショートボードに乗りましょう

練習とは、

  • 出来ないことが出来るようになること
  • 出来ていることの精度を上げること

つまり、現状より、1mmでも良くなるということです。

ショートボードの技(マニューバー)をしたいなら、アグレッシブに縦に当て込むようなサーフィンがしたいなら、ショートボードに乗ってショートボードの技(マニューバー)を練習しましょう。

スケボーでの練習はOKです。
ミッドレングスのサーフボードでの恒常的な練習はNGです。

<スケボーでの練習>
波で練習できない時にやりましょう。
乗る練習量がハンパないからです。
サーフィンでのライディングに効果があるからです。
転ばずに長時間乗れるので、ライディングの基本フォームが身に付きます。
出来ていることの精度や強度が上がるからです。
参考:サーフィンの練習にスケボーってホントに意味あるの?答えはYES!

<ミッドレングスのサーフボードでの練習>
ミッドレングスのサーフボードに乗る時間があったらショートボードに乗りましょう。
ショートボードでできる波なら、ショートボードを選択しましょう。
ミッドレングスのサーフボードに乗って練習しても、乗れる時間が少し長くなるだけだからです。
ミッドレングスのサーフボードでしか走れない波なら、海に入らずスケボー乗ってる方が上達します。
(小波でも、ただ単に楽しく乗りたい時はミッドレングスのサーフボードでも良いですよ)
波の上でしか練習できないこともありますので、その時はミッドレングスで練習してもOKです。

テイクオフに悩んでる方はこちらから。
サーフィンでテイクオフできない?テイクオフ改善7つのコツ+1

テイクオフのコーチングについては1時間で12本以上ライディングできるようになった簡単マル秘テイクオフ方法とはが参考になりますよ。

ライディングに悩んでる方は、現在コーチング資料を作成中なので、しばしお待ちください。

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