「一生懸命パドルしてるのにあんまりテイクオフできないんだよな~。なんでだろ?いつも見るあの上級者の人ってそんなにパドルしてないのに、なんであんなに簡単にそしてたくさんテイクオフできるんだろ?どうすれば、上級者みたいなテイクオフができるようになるんだろ?テイクオフで苦労したことのある経験者から話を聞きたいな。」
こういった疑問を解決しましょう。
本記事の内容(^_-)-☆
- テイクオフの際にボードのノーズを水平より高くしないこと
- 基本ボードは水平、胸は反らない。状況によってノーズを下げる
- 胸を反るときもある
この記事を書いているssLは、ビギナーを卒業するまでに、ほんとうに長い時間を必要としました。
その上達の過程では無駄なこともたくさんして時間をロスしてきました。
特にテイクオフには苦労しました(>_<)
だからこそ分かる、効果的な上達の方法があります。
本記事は
「一生懸命パドルしてるのにあんまりテイクオフできない人」
向けです。
中級者でテイクオフ結構できるよって人にも新しい発見があるかも。
テイクオフが簡単になるコツをお話ししますので、
「一生懸命パドルしてるのにあんまりテイクオフできない!」って思ってる方は最後までお付き合いくださいね。
テイクオフの際にボードのノーズを水平より高くしないこと
テイクオフの際にボードのノーズは水平より高くしてはいけません。
水平より高くしてしまうと、波に置いて行かれてしまうからです。なぜでしょう。
サーフィンに適した波とは
サーフィンできる波とは、沖からやってきたウネリが、ある所で盛り上がり、一ケ所から割れ始め、それがゆっくり横に広がって長く続く波です。
サーフィン初心者に適した波
サーフボードで波に乗る斜面がある必要があります。
(中略)
サーフィン初心者にとっては、
・腰サイズまでの波(海水面と波の一番高い所の高低差を身体の部位に例えて表現します)
・ゆっくりとブレイクする
・小さいながらもある程度の波の力がある
・遠浅の海岸で海底が砂
・風が弱く海水面が整っている
・波の割れる間隔が3~5分程度ある
・あまりパドルしなくても沖に出やすい
・あまりパドルしなくてもテイクオフしやすい
上記の記事にも書いてありますが、始めてすぐの人は、インサイドのスープでテイクオフの練習を行いましょう。
波をキャッチする感覚が身に付きます。
ちなみに、中級者の方でも波をキャッチする感覚が身についていない人が多いので、初心に戻ってインサイドで波をキャッチする練習をしてみましょう。(大体の人は波をキャッチというより、パドルスピードを上げて乗ろうとしているので)
気持ちがリセットされますし、新しい発見があるかもしれません。
恥ずかしい場合は、初心者の方に教えてみると良いですよ。
教えながら、自分でもやってみる。そうすると、より深く物事を理解できます。
良く言いますよね、上達の近道は、人に教えること。
教えているつもりが、教わっている。
まさにその通りになると思います。
当たり前ですが、人に教えるために自分の思考を整理して深く追求する必要がありますよ。
なお、インサイドのスープでテイクオフの練習をすると、パドルしなくても波に乗れる!!ということが分かりますよ。←これすご~~~く大切(^^♪
波の仕組み
波(うねり)は、円運動を伴って岸に押し寄せます。
そして、水深が浅くなった海岸付近では、波長が短くなり水平方向への往復運動へと変化します。
浅くなった地形の影響を受けて波が盛り上がり形が険しくなります。
波を保持するバランスが崩れるくらい盛り上がると、波頭が砕けます。
このことを「磯波」とか「砕波」と言います。
また、これが起こる海域を「磯波帯」とか「砕波帯」と言います。
これらが、サーフィンに適した波が割れるエリアですね。
そして、地形の条件が整うと、サーフィンに適したきれいなブレイクとなります。
詳細は、波が割れる仕組みでも解説しています。
また、1時間で12本以上ライディングできるようになった簡単マル秘テイクオフ方法でも解説しています。
ここで大事なことは「波は円運動を伴って岸に押し寄せ、海岸付近では水平方向への往復運動へと変化する」ということです。
波が盛り上がるということは「ウネリの力が岸側に進みつつ岸側の海水が持ち上げられる」ということ。
波の推進力をボードでキャッチする
つまり、ボトムであるA地点にいるサーファーは、B地点に持ち上げられることになります。
見方によっては、沖に引っ張られるということです。(局所的なカレント)
ただし、もう一つの大きな力に注意することが大事です。
何かというと
「B地点では円運動を伴って押し寄せた波に水平方向への力も伴っている」
ということです。
つまり、岸に向かう力を伴っているので、限界を超えた波頭は岸方向に向かってブレイクするということです。
砕波する波頭では、岸に向かって押す力の方が勝っているということです。
砕波しない波頭(B地点)は、最高到達点を超えた瞬間に上り坂になるということも覚えておきましょう。
つまり、波をキャッチする場所でキャッチできなかった場合は、パドルで坂道を登らなければならないとうことです。
しかもその坂道の頂上は岸に向かって、自分のパドルスピードより速いスピードで逃げていきます。
この時にサーフボードで波の推進力をキャッチします。
上手くキャッチできれば、テイクオフに成功し、キャッチできなければ置いて行かれます。
では、どこでキャッチするのかと言ったら、サーフボードのボトムとフィンです。
なので、テイクオフの時にボードのノーズを上げてしまうと、波の推進力をスルーしてしまいます。
基本ボードは水平にします。
そうすると、沖に引っ張られたボードのボトムやフィンに沖からの推進力がぶつかります。
なおかつ沖からの推進力が勝っていることでボードのボトムやフィンを波の力が押し込みテイクオフします。
パドルは、その推進力の一番強い所に入れなかったときに、微調整でするものであり補助なんですよね。
パドルで乗るのではありません。
正しくは、パドルで乗れる所に移動するということです。
本当にそうなの。
そうですよ、インサイドでスープに乗る練習した人ならわかりますね。
立ってる状態から、タイミングを見計らってスープに乗り込むと、凄い勢いで進みますね。
これがテイクオフです。
波に乗るために、走ったりしませんよね、タイミングを合わせるために数歩動くだけですよね。
これ、テイクオフのパドルと一緒ですよ。
つまり、テイクオフできる場所の付近に最初から居ることが大切ということです。
また、1時間で12本以上ライディングできるようになった簡単マル秘テイクオフ方法でも解説しています。
ここでは波を下って(滑り降りて)テイクオフするというよりは、波に押されて走り出すというようなイメージで解説しています。
基本ボードは水平、胸は反らない。状況によってノーズを下げる
これは、もう上記で出てしまいましたがもうちょっと見ていきましょう。
ボードは水平が基本
水平にすることで、沖(ピーク)に引っ張られたボードのボトムやフィンに沖からの推進力がぶつかります。
水平にすることで、ボトムからピークにボードがリフトします。持ち上げられるということです。
これは局所的にカレントが発生しているということです。
上手なサーファーがピークから少し離れたところからピークにアプローチする場面を見たことがあるでしょうか。
ピークに吸い寄せられるかのように加速してます。
これは、局所的なカレントを利用しているんですね。
皆さんも体験したことないですか。
沖にゲットするときに、ドルフィンしないでピークの横を乗り越えたときです。
す~~と沖の方にパドルが早くなった経験はありませんか。
あるならそれが局所的なカレントです。
その経験がない人は、波に対する絶対的な経験値が不足していますので、ピーク付近にある局所的なカレントを体感してみましょう。
ちなみに、ショルダーは岸に向かう推進力が沖に向かう力より弱いからテイクオフしにくいんですよ。
ショルダーでパドルするということは、流れるプールを逆走してるようなものですからね。
胸は反りません
胸を反ってパドルすると、ボードが後傾してしまいます。
結果、ノーズが浮いてしまいます。
ノーズが浮いて水平よりも高くなってしまうと、ボードのボトムで沖から来た推進力を受け取れなくなります。
状況によってノーズを下げる
ブレイクでの波の押しが少し弱い場合はノーズを少し下げます。
下げることによって、ボードのボトムに受ける推進力を多く得ます。
これは、波がメローな場合にやることが多いですね。
ホレてるときにやるとパーリングしちゃいますからね。
なお、ブレイクとテイクオフのタイミングが完璧に合っていれば、サーフボードを水平から少しだけノーズを下に傾けてあげれば、パドル無しでもテイクオフできます。
コツは、通常パドルしている位置よりも少しだけ前目に乗ります。(うつ伏せ状態の位置が少しだけ前ということ)
そうすると、胸の上げ下げだけでボードのノーズが上下します。
この位置に乗れていれば、胸を少し張れば後傾(ノーズが浮き)になり、胸をボードにつければ水平か前傾(ノーズが下がる)になります。
ノーズを少し下げてやり、さらに両腕で押し込むことで、ボードのノーズが更に下がります。
そうすると、ボードのボトムで波の推進力を受ける範囲が広がります。また、同時に走り出すきっかけにもなります。
0→1の動力を与えるきっかけになるということ。
体重移動が0→1のきっかけになるということです。(パドルの代わり)
胸を反るときもある
そんなこと言っても、上級者の人に、テイクオフの時に胸を反るって言われたよ。
しかも、雑誌にもそんなことが書いてたような気がする・・・
確かに!そうですね。胸を反ることもたまにあります。
たまにあるということで、例外ですね。
基本、ボードを水平にするために胸は反りません。
あれは、胸を反っているのではなく、ボードを押し込んで、水平にしてるんですよね。
本人の意識としては、反ってるイメージでやってる人が多いですが・・・
反ったとしても後傾になってないんですよね。
(ただし反るとテイクオフ動作が遅くなります)
後傾っぽく見えるけど、板は水平になってます。
しかも、それってパドルのタイミングで反ってるんじゃなくて、パドルの後の腕を着いたときに胸を反ってるんですよね。
なお、たま~~に胸を反ってパドルしてる人でテイクオフ早い人がいます。
良く観察してください、テイクオフの瞬間は胸を板につけてたりします。(胸を反りながら、板に着ける人もいます)
また、胸を反ったままの人は、ボードの少し前目に乗ってパドルしてるか、ホレた波に対応するために胸を反っている場合があります。
ちなみに、波が盛り上がってからなかなかブレイクしないような波の時に上記の状態が良く現れます。
特に、ロングの人に多いですね。
ウネリの状態で加速して、波のスピードとほぼシンクロしてるんだけど、まだ破波帯じゃないから力が弱い。
盛り上がってからピークに近い状態が長く続き、黙ってるとノーズが浮いてきて置いて行かれるから、ノーズを水平にして、テール付近のボトムに水をかませているんですよ。
(ノーズを水平にするために、腕で押し込んだ結果、胸が反っている)
まとめ
テイクオフするときのボードは水平が基本。
ノーズは絶対に水平より上に上げてはいけません。
ほとんどの解説やアドバイスは、断片的なことを解説しています。
部分のみの解説ということです。ある瞬間の一部のみを解説するので、人によって言うことが違うんですね。
つまり、ほとんどの解説やアドバイスは、そのシチュエーションでしか使えないということです。
テイクオフのコツはシチュエーションによって変わります。
状況に応じてテイクオフ方法を変えましょう。
ちなみに、この板テイクオフ早いよっていう板がありますよね。
試乗会などで良く進められます。
最近テイクオフ遅くなったから、テイクオフ早いこの板がいいよって。
確かにテイクオフは速いと思います。
ただ、ほとんどの場合ノーズ付近にボリュームがある、浮力の大きい板を進められます。
これは、テイクオフのレベルが一定以上になった人がテイクオフ早くなるということです。
普段、あまりテイクオフできない人が、これ系の板に乗ると、テイクオフが遅くなります。
というか、テイクオフすらできなくなります。
なお、テイクオフできるゾーンが多少広がりますので、テイクオフできた時には、テイクオフが早く感じられます。
テイクオフゾーンに入った場合はテイクオフが早いですすからね。
でも、それは安定したテイクオフ(コントロールされたテイクオフ)ではなく、たまたま乗れたということです。
テイクオフゾーンに入れば、たまたまでもその時はテイクオフ早いんですよね。
これが困った原因ですね。
勘違いしちゃうんですよね。
テイクオフ早い!って。
でも、テイクオフ簡易ゾーンから外れると、全く走らないんですよね。
何でかって?
ノーズが浮いて波の推進力をボトムで受け取れないからです。
沖に向かう力だけを受けてしまい、岸向かう推進力を受けれないからです。
ノーズを抑え込める人からすると、テイクオフの速い板だ!ってことになるんですよね。
テイクオフするときのボードは水平が基本。
ノーズは絶対に水平より上に上げてはいけません。
これで練習してみましょう。
必ず、今までの自分より、テイクオフ回数が増えますよ。
頑張っていきましょう(^_-)-☆
この方法でテイクオフが上手くいかない場合はサーフィンのテイクオフ「ボードは水平」だけでは上手くいかない理由もご覧ください。
ちなみに、個人的にはサーフィンを体系的に学んで欲しいなぁ~~と思います。
サーフィンについて学んでから練習すると、練習効率がよくなりますからね。
今まで行ってきたコーチングを体系的にまとめて、テイクオフやパドリングのメソッドを分かりやすく解説した「1時間で12本以上ライディングできるようになった簡単マル秘テイクオフ方法」をご覧ください。
また、立ち上がりが遅くてテイクオフできない人、股関節の動きが硬くて足が前に出てこない人、足が引っかかってしまう人はサーフィンのテイクオフ練習(ストレッチでテイクオフが早くなる)をご覧ください。(寝そべっている状態からライディングフォームへの移行が早くスムーズになります)
コメント